2025年5月、鹿児島県の学校法人ラ・サール学園 ラ・サール中学校3年生の英語の授業にて、台湾・フィリピン・インドネシアの学校を繋いだ国際交流授業が行われました。
ラ・サール中学校で先生が感じていた課題は、「英語学習がテストに向けた勉強になってしまいがち」ということ。同校ではネイティブ教員の指導の下、発表や劇などで英語を使う機会は多くあるものの、実生活の中で英語を用いる機会はあまり多くありません。
先生方には、「コミュニケーションのための英語」を体感してもらうことで、英語学習に対するモチベーションを向上させたいという想いがありました。
そこで、授業内で実施できるWorldClassroomのオンライン国際交流を導入。日頃の授業で学んだ英語を使うコミュニケーションの機会をつくることになりました。
各校の先生からの挨拶から始まり、アイスブレーカーセッションで生徒たちの緊張を和らげ、少人数グループに分かれて2回の交流が行われました。


少人数グループに振り分けられたあと、「Hello!」や、事前に調べた相手の国の挨拶をして手を振りながら自己紹介をスタートしました。「好きな食べ物は何?」などの簡単な質問を通じてお互いを知る中で、参加した海外の生徒たちが日本への関心を示す場面も多く見られました。例えば、「そのアニメ私も知っている!」や「私たちも寿司が好きだよ!」などのリアクションに、ラ・サール中学校の生徒も思わず「すごーい」と嬉しさを感じたようです。
日本文化の紹介時には、写真を見せながら事前に用意した英語での説明を行い、また海外の生徒からの唐突な質問にもアドリブで返答しました。英語でのコミュニケーションに成功し、「英語が通じた」喜びを感じた一方で、海外の生徒の英語を聞き取るのが難しく、悔しい思いをした場面もありました。普段、英語を話す機会が少ない生徒たちにとって、国際交流授業は日々の学習成果や自分の今の実力を実感し、英語を使う楽しさを体験することができたようです。
・日本のこと(アニメ・ゲーム・歌手)をけっこう知っていて嬉しかった
・相手の国の価値観や考え方がわかった
・意外と共通点もたくさんあった
・時差を肌で感じ、世界がひろがった
・海外の生徒の英語が上手で、自分ももっと頑張ろうと思った
・同じ英語でもイントネーションや発音が違うことを初めて知った
・英語以外にも相手の言語を教えてもらい、たくさん知ることができた
初めての経験(オンライン、他校、海外)ということもあり、生徒たちがどれくらい積極的に参加できるか心配していましたが、予想以上に楽しい体験となったようです。
交流後、生徒たちから「面白かった!次はないの?」という反応が多く寄せられ、さらに「もっと英語を勉強しておけばよかった」と感じた生徒もいました。その言葉を聞けたことが英語教員として非常に嬉しく思いました。
言いたいことがうまく伝えられず悔しそうな場面もありましたが、意思疎通ができたときの喜びを感じることができ、英語を使う楽しさを実感できる素晴らしい機会だったと感じています。
国際交流授業の後、「また話したい」「次はもっと伝えたい」との思いから、多くの生徒が積極的に英語学習へ取り組む様子がみられます。ラ・サール中学校では、夏休み中の課題として、WorldClassroomの音読機能を活用しスピーキング練習を徹底。生徒は1学期のまとめ課題に自分のペースで取り組むことができ、先生は夏休み期間中から課題の確認/評価付を進めることができるため、業務効率の向上を実感されています。
WorldClassroomでは「世界の教室をつなぐ」をコンセプトに、まるで隣の教室に遊びに行くような感覚で、気軽に同世代とのオンライン国際交流を実現します。
国際交流は、実践的な英語学習の場であるだけではなく、母語が通じない環境でコミュニケーションの本質を学び、対話を通じて自分や自国を見つめ直す機会にもなります。また、自信を育み、成長を促すなど、多くの良い影響をもたらします。
WorldClassroomのオンライン国際交流授業に少しでもご関心のある学校教育関係者の方は、下記のリンクからお気軽にお問い合わせください。
▼お問い合わせはこちら
https://classroom.hello-world.city/contact/